「お腹の脂肪だけ落としたい」
「二の腕のたぷたぷだけ引き締めたい」
ダイエットを始めると、こう思う方はとても多いです。
でも、最初に知っておいてほしい現実があります。
部分痩せは、基本的に存在しないということです。
これを聞くとガッカリするかもしれません。でも、ちゃんと理由を知って、正しい方法を取れば、理想の体に近づくことは十分にできます。
今日は、その仕組みと考え方をお伝えします。
部分痩せができない理由
人の体は「脂肪貯金箱」と同じです。
お腹、背中、太もも、二の腕…脂肪は全身にバランスよくついています。
この脂肪を燃やす仕組みはとてもシンプルで、**「カロリー収支をマイナスにする」**ことが大前提です。
要するに、食べた分より多くのカロリーを消費すれば、体は蓄えていた脂肪を燃料として使い始めます。
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このとき、脂肪は「じゃあ今日はお腹だけから使おう」と選んで燃えるわけではありません。
体全体の脂肪が、遺伝的なつき方やホルモンの影響でバランスを変えながら、じわじわ減っていくのです。
だから、腹筋を100回してもお腹の脂肪が直接落ちることはありません。
二の腕のトレーニングをしても、二の腕の脂肪だけがピンポイントで消えることもありません。
これが、部分痩せは存在しないと言われる理由です。
とはいえ、人それぞれ脂肪の付きやすさは違う
「でも私、お腹にだけ脂肪がつきやすいんです!」
「昔から下半身だけ太いんです!」
そういう方も多いですよね。
これにはちゃんと理由があります。
脂肪のつきやすさや落ちにくさには、遺伝や体質、ホルモンの働きが深く関わっています。
特に女性は、ホルモンバランスの影響で下腹部やお尻、太ももに脂肪がつきやすく、落ちにくい傾向があります。
だから、「頑張ってダイエットしてるのに、なぜかお腹だけ残る…」という現象が起きるわけです。
でもこれは、あなたの努力が足りないわけでも、やり方が間違っているわけでもありません。
じゃあ理想の体型は諦めるしかないの?
ここまで読んで、「じゃあ部分痩せしたい人は諦めるしかないの?」と思った方もいるでしょう。
でも、諦める必要はありません。
正しい方法で全身の脂肪を落としつつ、特定の部位を筋トレで鍛えることで、見た目を変えることは十分に可能です。
例えば、お腹周りをスッキリ見せたいなら、腹筋を鍛えて腹直筋を引き締め、姿勢を良くすることでお腹をへこませて見せることができます。
二の腕を引き締めたいなら、上腕三頭筋を鍛えて、たるみを筋肉で持ち上げることができます。
これが「部分痩せ」は無理でも、「部分引き締め」は可能と言われる理由です。
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具体的にどうすればいい?
大切なのは、この2つをセットでやることです。
- カロリー収支をマイナスにして、全体的に脂肪を落とす
- 狙った部位を筋トレして、筋肉で形を作る
例えば、お腹を凹ませたいなら、有酸素運動や食事管理で体脂肪を減らしつつ、腹筋トレーニングで筋肉をつけてお腹を引き締める。
二の腕なら、全身の脂肪を落としながら、二の腕の筋トレを追加する。
「痩せる=脂肪を落とす」「引き締める=筋肉をつける」
この2つは別物だけど、理想のボディメイクにはどちらも必要です。
部分痩せにこだわるのはもう終わりにしよう
「お腹だけ痩せたい」「二の腕だけ細くしたい」
そう思って、楽な方法を探してしまう気持ちはすごくわかります。
でも、残念ながら脂肪は都合よくは減ってくれません。
だからこそ、遠回りに見えても、全身を少しずつ変えていく方が結局は最短ルートです。
今日からは、「部分痩せ」という言葉に振り回されるのをやめて、
「全身の脂肪を減らしつつ、気になる部分を鍛える」
この正攻法で、理想の体に近づいていきましょう。
まとめ
✔ 部分痩せは基本的に存在しない
✔ 脂肪は全身のカロリー収支でしか落とせない
✔ 人によって脂肪のつきやすさは違う
✔ 筋トレで気になる部分を引き締めるのは現実的に可能
✔ 「痩せる」と「引き締める」を分けて考えよう
理想の体をつくるには時間がかかります。
でも正しい知識があれば、必ず成果はついてきます。
今日から一歩ずつ、できることを続けていきましょう!
もし「どこから始めたらいいかわからない」という方は、気軽にコメントで教えてください。
一緒に現実的で、続けられる方法を考えましょう!