筋トレを始めて少し経つと、ふと感じる瞬間がありませんか?
「最初はどんどん伸びたのに、最近あまり変わらない…」
「同じメニューを続けてるのに、筋肉が大きくならない気がする…」
それ、筋トレをする人なら誰もが一度はぶつかる“伸び悩み”です。
でも安心してください。
この壁を突破するための大前提が、今回のテーマ**「漸進性過負荷(ぜんしんせいかふか)の原則」**なんです。
漸進性過負荷の原則とは?
難しそうな言葉に聞こえますが、意味はとてもシンプル。
**「筋肉を成長させるためには、少しずつ負荷を増やし続ける必要がある」**という考え方です。
例えば…
最初は10kgのダンベルで腕を鍛えていたとします。
10kgのダンベルカールが最初は5回でもキツかったのに、1か月もすれば10回できるようになります。
これは筋肉が成長して**“今の負荷に慣れた”**からです。
でも、そのまま10kgでずっとやっていても、筋肉はこれ以上大きくなりません。
なぜなら、筋肉にとって「10kg」はもう**“余裕”**だから。
ここで大事なのが、「ちょっと重くする」「回数を増やす」など、新しい負荷をかけることです。
筋肉は“同じ刺激”では成長しない
筋肉はとても賢くて、同じ刺激にはすぐに順応します。
これは「適応」と呼ばれる性質です。
例えば毎朝同じ距離を同じペースで走っていても、最初はしんどかったのに、だんだん楽になりますよね?
筋肉も同じで、同じ重量・同じ回数・同じメニューを繰り返すだけでは、成長が止まってしまうんです。
成長を止めない唯一の方法
→「慣れさせないこと」
これが「漸進性過負荷の原則」の核心です。
筋肉に「お、この負荷はキツいな!」と思わせることで、筋繊維は傷つき、修復され、強く・太くなります。
この“ちょっとキツい”を積み重ねるのが、筋肥大の基本なんです。
具体的に何をすればいいの?
じゃあ、「漸進性過負荷」を実践するにはどうすればいいのか。
ポイントはシンプルに3つです。
① 重量を上げる
これが一番わかりやすい方法。
例えば…
- いつも50kgでベンチプレスをしているなら、次は52.5kgにしてみる。
- ダンベルなら、1kgでも2kgでも重くしてみる。
筋肉にとっては、1kgの差でも大きな刺激になります。
② 回数を増やす
重量がすぐに上げられないときは、回数を増やしましょう。
- 50kgで10回が限界なら、次は12回を目指す。
- 12回が余裕でできるようになったら、次は重量を少し増やす。
こうやって**「重量」or「回数」で負荷をコントロールする**のが基本です。
③ セット数を増やす
もう一つは**「セット数を増やす」**方法。
- 3セットやっていたのを4セットにする
- インターバルを短くする
これも立派な負荷の漸進です。
ただし無理は禁物
「負荷を増やせば筋肉は大きくなる」
これは間違いありません。
でも、ここで一番大事なのは無理をしないことです。
無理をすると何が起こる?
- フォームが崩れてケガをする
- 回復が追いつかず、オーバーワークになる
- トレーニングが嫌になる
これでは本末転倒です。
「ちょっとキツい」で十分
漸進性過負荷は「ガンガン重くする」という意味ではありません。
大切なのは、**「少しずつ」**です。
例えば、5kgずつ増やす必要はありません。
1kgでも十分。
むしろ小さな変化を積み重ねるほうが、安全で確実に成長します。
自分に合ったペースで負荷を上げよう
「もっとできるんじゃないか」と思っても、まずは怪我をしないことが大前提です。
- 正しいフォームを維持できるか
- 次の日に無理なく生活できるか
- 痛みがないか
この3つは必ずチェックしましょう。
成長を感じられると筋トレがもっと楽しくなる
漸進性過負荷を意識すると、筋トレが一気に面白くなります。
- 先月は50kgだったのが、今日は52.5kgを挙げられた
- 10回が12回できるようになった
こんな小さな成長が積み重なると、自然とモチベーションが湧いてきます。
逆に、なんとなく毎回同じ重量・同じ回数でやっていると、伸び悩んで「つまらない…」となりがちです。
だからこそ、**「昨日の自分を少しだけ超える」**を意識してみてください。
【まとめ】漸進性過負荷は筋肥大の基本中の基本!
✅ 漸進性過負荷とは「少しずつ負荷を上げること」
✅ 筋肉は同じ刺激に慣れると成長が止まる
✅ 重量・回数・セット数で負荷を調整する
✅ 無理は禁物!小さなステップアップをコツコツ積み上げる
筋トレにハマり始めた今だからこそ、「負荷を少しずつ増やす」という考え方を頭に入れておいてください。
筋肉は裏切りません。
正しい努力を積み重ねれば、必ず成果がついてきます。
「昨日の自分より1%成長する」
その積み重ねが、1年後には別人のようなカラダを作ってくれます。
焦らず、無理せず、でも確実に。
今日も“ちょっとだけキツい”を楽しんでいきましょう!
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